アラサーの後期若者が「ミレニアル世代論」を読んでわかったこと
「最近の若者は!」というセリフは、いつの時代もあると思います。
たぶん、平安時代とか、ローマ帝国とかでもあったはず。
その若者取説本の最新バージョンが「若者わからん!」です。
筆者は、博報堂若者研究所の原田曜平さん。テレビのコメンテーターなんかでもよく見かけますね。
ねこさんは、平成初頭生まれ。御年アラサーでございます。
正直、読む前は「たくさん共感して」「上の世代に怒りを覚える」展開を期待していましたが……。
今の20歳前後と「後期若者」(あえてそういう表現を使ってみる)であるねこさんとは、だいぶ感覚が違うことがわかりました。
SNS社会を生き延びるための若者の生態がここに
今どきの若者は「反抗はしないけど、言うことも聞かない」とのこと。
そして、チル(落ち着ているさま)を好む。
バブル世代なんかからすると、熱血さが全くない。でも、言うことを聞かない。
ロールキャベツ男子なんて言葉がありましたが、ミレニアル世代はそんなのと似ているようです。
でも、それは、SNSムラ社会を生き延びるための知恵のようなもの。自然に身についてしまった生態なのです。
本文を読んでいて「その気持ちわかるなぁ」と思わずうなずいたりしました。でも、ねこさんは、インターネット&パソコン初期世代なので、「えっ、そこまで」「大変だなぁ」と思うような記述も。
ミレニアル世代は、実はかなりポンコツ?!でも、そんな彼らと仕事をしなくてはならないのです
本書では、もちろん、昨今の「人手不足問題」にも触れられています。
なので、「めっちゃ分かりづらい今どき世代」とも仲良く、いやむしろ、媚びてでもリクルートしなければならない、とも主張されています。
いやー、オトナは大変だ(←棒読み)
スマホ世代過ぎて「パソコンスキルがなかったり」などなど、若者に対する良いイメージがいい意味で(?)覆されること請け合いです。
今どきの若者は「自分で納得しないと動かない」「プッシュ型の組織からプル型の組織への転換を」などなど。筆者と青山学院大学の駅伝チーム・原晋監督とのエピソードも具体例として参考になりますね。
そんな感じで、今の若者に対して、違和感だったり、すれ違いを感じている、そんなビジネスマンにおすすめしたい一冊です。もちろん、教育関係の人にも。
横から目線で若者を動かせ!
少しだけでも、若者わかった。になりますように。
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若者わからん! – 「ミレニアル世代」はこう動かせ – (ワニブックスPLUS新書)
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