通信制高校・大学というポジティブな選択

これを書いているのは3月。進路選択のシーズンになりました。
大学・高校受験もピークを過ぎ、対して就活はこれからが本番ですね。
みなさん、ベストを尽くしていきましょう!

そして、たぶんこの記事を読んでいるあなたは、まだ進路が決まっていなかったり、そもそもやりたい事が分からなかったり、するのではないでしょうか。

不安ですよね。
日本社会って、なんだかんだ、人と同じ、が重要視されるので、周りはみんな進路が決まっているのに、自分ひとりだけ決まっていないと「取り残された感」スゴイと思います。

でも、僕、ビッグこねこから提案があります。
「通信制」の高校や大学への進学です。
実体験を元に書いてみます。
通信制へ、いざススメ!

ビッグこねこの学歴を簡単に書いてみる「プロフェッショナル~通信制の流儀~」

別に自慢するような学歴ではないですが、隠してもいないので、書きますね。

  1. 私立の(クリスマスやるタイプの)ふつーの幼稚園
  2. 公立の小中学校
  3. しかし、中学生の時に、人生にちょっとしたバグが生じる
  4. 高校は入学から卒業まで通信制高校にお世話になる。
  5. 一度、当時やりたかったことをしに、ふつーの(通学制の)芸術系大学へ受験(一般入試。センター試験も受けました)して進学
  6. しかし、3年生になるころにバグが生じる(2度目w)
  7. 休学等々して復帰を試みるが断念
  8. でも、「大卒取っといたほうがいいよね」で、芸術系大学で取った単位で、とある大学通信教育部に編入学
  9. 在学なう。

といった感じです。

はい。高校大学と、けっきょく通信制で卒業を取ることになりますね。最終学歴は、とある大学通信教育部卒、になりそうです。

大学院いくかは分かりませんが……人生何が起こるかわからないけど、とりあえず、そんなとこ。なんだかんだ、通信制学生のプロフェッショナルに近づきつつあるかなぁと、自負しています。(……だいぶウソですw 出来の悪い学生ですのでw)

以上、ビッグこねこさんの簡単な学歴でした。通信制に2度もお世話になっていますが、でも、案外人生楽しいです。

その理由は……下へスクロール!

通信制ってなに?

高校の通信制

高校進学を考えているひとには、初めて聴いた言葉かもしれません。大人のひとも、夜間部とか二部とは違うの?と思うかもですね。

まず、高校では、いわゆる「全日制」があります。ふつーに通う、いわゆる皆んなが思い浮かべる高校です。

そして「定時制」があります。夕方から勉強をするタイプの学校が多いようです。「やんちゃな人が多い」というイメージもついて回りますね。(最近の定時制は、ちょっとイメージと違って不登校生とかも多いみたいですけど)

そして、通信制です。

公立だと、レポートを書きながら、週1で登校する感じの高校です。

私立だと(ビッグこねこは全国展開してる私立校でした)、毎日通ってもいいし、たまにでもいいし、ついでに大学受験~中学復習までの授業も受けることが出来ました。でも、レポートを書いて、テストを受けて単位完成!という流れは公立と全く一緒です。(全日制でも私立と公立で、学習内容は少し違っても、授業を受けたり単位を取る流れは一緒ですよね。それと同じ理屈ですね)

大学の通信制

大学は、通学部、がいわゆるふつうの大学。

冒頭に出てきた、二部や夜間部と言われる、毎日通うけど夜に授業を受けるタイプの大学。(夜学とも呼ばれますね。最近は数が減ってきていて、通信部に吸収統合することが多いようです)

そして、レポートを書いて試験を受けるタイプの「通信制大学」です!

毎日、学校に行かなくていいのです。自由な時間が多い!

あまりホームルームという概念がないので、人付きあいが苦手でもなんとかなる!かも。

しかし、その反面、自己管理で学習を進める点は、かなりしんどいです。

僕の在学している大学のアナウンスだと、3年次編入で卒業率40%だそうです。

通信制学校の卒業資格

で、素朴な疑問が出ると思います。通信制って、卒業資格としてはどうなの?はい!コングラッチュレーション!通信制を出たら、高校卒業資格は全日制と変わらないので、大学受験もできます。大学通信も、通学部と変わらないので、就職活動での「大卒」条件も満たせます。

(もちろん就活の場合は、学校名や卒業証明なんかで(※記載されるかどうかは、学校によって違ったはず??すんません、各自で調べてみてください)通信制と分かれば、“学歴フィルター”にかけられてしまうかもしれません。それでも、優秀な高卒者では受けられない求人も、通信大卒では受けられます。大きな違いだと思います)

高卒を取るには「高認(高等学校卒業程度認定試験)」という自習や予備校にいってから、試験を受ける、というやり方もあります。でも、通信制には、先生や場合によっては友達もできます。高認だとまったくの自習になる場合も、通信制だとサポートやフォローを受けられます。全日制ほどではないけど「学校に行ってる感」も体感できます。という点で、高認と通信制高校は、同じ「高卒資格取りたい!」でも、ひとによって合う合わないがあるように思いますね。

もちろん、高校も大学も、通学部よりは、卒業まで時間がかかる場合が多いです。(公立高通信は4年が標準課程だったような)

でも、中卒とか高校中退、大学に行きたいけどお金が足りない(通信制大学は、通学部より学費が安い!)というときには、ポジティブな選択肢だと思います。

通信制のメリット・デメリット

前節にも少し書いてしまいましたが、改めて、通信制のメリット・デメリットを書いてみます。

メリット

  • 通学部・全日制とまったく同じ資格(卒業・学歴)がとれる=それによって未来が開ける
  • 時間が自由=好きなこと・やりたい事があるひとは、通学部よりそちらに時間を割くことができる
  • 学費が安い
  • ホームルーム的な概念があまり無いので、人付き合いは各自で調節できる

デメリット

  • 資格上は同一だが、社会で通用するかは別問題
  • 勉強の進捗は自分で管理して、レポートなどをすすめる必要あり
  • 学費が安いが、スクーリング(対面授業。いわゆるふつーの授業。法律で一定数修得することが定められている)の受講のためには、本校へ行く必要あり

といったところでしょうか。

まぁ、当たり前っちゃ当たり前のことですね。

通信制高校の日常

4月に入学。

面接はあるが、書類を出せばだいたい受かる。

夏前くらいになると、やんちゃな感じの子は出席しなくなるので、教室も落ちついてくる。

季節ごとに、ちょっとした行事とか遠足みたいなのもある。出席すれば友達ができる。

僕のいた高校は、他の高校からの転入が多かった。いろんな理由があるひとがいて、社会勉強にもなる。不登校、精神疾患、学校に馴染めない、等々、いろいろ。中には子連れで来るひともいた。

でも、共通するのは、みんながお互いに、「何か理由がある」というのが分かっていて、思いやりがあったり優しい人が多かったように思う。

受験シーズン

就職するひともいれば、専門学校へ行く人、短大へ行く人、いろいろ。四大はそこまでいなかったかな。もちろん、進路が決まらずにいるひともいたけど、先生達は心配だったろうな。

そして、また、春。

ガイダンスがあったり、履修登録をしたり。授業のとり方は、大学と似ている。

生徒が集まってのホームルームは無かったが、自分を担当してくれる先生はいたので、相談もできたし、他の先生とも教科別の授業で仲良くなった。

……みたいな感じでしょうか。僕としてはちょっと昔になってしまったので、思い出しながら書きました。

通信制高校の先生方には頭があがりません。不安定な子も多いのですが、その生徒を親身になってフォローしている姿は、すごいなぁ、と思います。(僕も不安定な時がありましたので。)

僕の場合は3年で卒業できました。僕のところは10代の現役世代が多かったですが、公立の通信だと、もう少し年齢層幅広いかと思います。

通信制大学の日常

はじまりの時

いざ、入るぞ!と決めて、自分のやりたい分野で絞り込んでいった。

(すべての学問分野を網羅しているわけではないが、探せば「美大・芸大」だって通信で受けれるのだ)

実は、1校落ちている。なので今の大学には「拾ってもらった」と思い感謝してます。

(哲学を学んでいます)

レポート課題とスクーリング

資料がどっさり送られてくるので、それを頑張って読み込む。単位の履修登録をして、いざスタート。習得試験のチャンスは年間で限られているので、それに合わせて「〆切」に追い立てられる。

スクーリング(対面授業)は、連休や週末に開講が多い。通学部が休んでいて、なおかつ社会人学生が出てきやすいときに設定されているのだ。スクーリングは東京へ行く。ふだん顔合わせることのない学生同士。全国中から集まってくる。でも、そのスクールメイトの熱心なこと!!自分の普段の学習を省みる良いチャンス。(友達もできるけど)

試験のあとには、地元の有志で飲み会なんかがあったりする場所もあるようで、楽しいですね。

こんな学生がいます

社会人学生と、純粋大卒取得したい勢、教員免許取りたい勢、でだいたいの属性だと思うけど、やっぱりわざわざ「通信制大学」に入ってくるだけあって、個性派揃い。そんな人達とのやりとりも楽しい。

最後の最後には、卒論も待っている。

最近は「ネット」で授業を受ける単位のとり方もある。

しんどいけど、楽しいのが通信制大学かな?!これは現在進行系ですので、リアルに書けました。でも伝わるように、ちょっと一般化して描写しています。ご了承ください。

日本にはもっと自由な学びが必要だ

今の通信制の学校は、昔ながらの苦学生はあまりいないようです。それとは変わって、生涯学習をしたいシニアや社会人、大卒を取りたい高卒者、僕のような不登校とかの経験者などが主要な学生です。

学校によっては、通信制の制度設計が自由にできるところから、芸能コースやスポーツコースを設けているところもあるみたいです。サイバー大学や早稲田大学の通信のように、ネットだけで完結する学校も出てきました。

参考リンク:私学通信協会 (私立の通信制大学が加盟している連合体です。ただし、すべての通信制大学が加盟しているわけではないので、大学を探すときには注意が必要)

教室に閉じ込められるだけの学校。僕は学校という「ハコ」にはあまり良い印象がありません。勉強は好きなんですけどね。

通信制の学校には、日本の教育の未来を拓く、そんな萌芽がみてとれます。もっと、通信制がメジャーになって、ポジティブな選択肢として「俺は通信制をあえて選ぶ!」みたいなひとが増えることを望みます。なんか、これから、もっと面白い形の「通信制」が出てきたらいいなぁ、って思います。もし、通信制に入って もしくは これから入るひとで、引け目に感じているひとがいたら、そんなことはないよ!と言いたいです。

あなたの、学ぶ意欲に乾杯!

僕の今いる大学の、指導員さんに言われた名言を載せておきます。

「どこで学んだかじゃない、どう学んだか、だよ」

Fラン高校・大学と通信制の学校

昨年、2016年は、三重のとある通信制高校が「不正に単位を習得させたり」「幽霊学生を入れて、不正に補助金をもらっていた」というような報道が世間を賑わせました。確かに、不正はよくないことです。実際、通信制高校を中心に、ちょっと怪しい、学校もあるようです。

でも、大半の通信制学校は、ちゃんと学べる、と思います。こういう「通信制叩き」みたいなニュアンスの報道を見るたびに、さみしい気持ちになります。(若者の交通事故でも「通信制の高校生」みたいな冠つくんだよね……)

学ぶってどういうことでしょうか。その本質が問われています。もし、通信制がすべて否定されるなら、通学部のいわゆるFラン校(教育困難校)も、廃止にせざるおえないでしょう。でも、学びって、もっと幅広くていいと思うんです。その生徒にとって、学生にとって、向上したいという気持ちを実際に行動に変えられる、そういう場所が学校でいいんじゃないでしょうか。もちろん、経済界や政治の世界や、エリートの皆さんからみたら「MARCH未満は大学と認めない」のかもしれませんが……。

通信制の学校には可能性があります。そこに通う学生・生徒は、日本の宝だと思います。ふつーの学校より、卒業するのは難しいのに、そこをあえて、トライするのですから。も少し、通信制の学校の地位というか、評価が上がってもいいんじゃないかな、って思います。

おわりに

3月という時節柄、進路に悩んで、焦っているひとも多いと思います。でも、大丈夫。人生生きてりゃどうにかなります。もし、心配でしょうがない時は、何か半歩、足を進めてみてください。見える景色が変わります。それによって、何かをつかめると思います。

半歩。

なにか読書するだけでもいい。普段行かない公園に行くだけでもいい。そんな半歩の選択肢の中に「通信制の高校・大学」が入っていると「先輩」としてはうれしいです。

悩める皆さんに、幸多からんことを!

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